富士宮やきそば特有の「 むし麺 」アレンジレシピ。お好みで・作って・食べる。
富士宮市内のスーパーマーケット等では、富士宮特有の「むし麺」を販売していて地元民はよく買っていく。実は、富士宮の人たちはお店でやきそばを食べるよりも、うちで作って食べることの方が断然多い。こちらこそがメインの消費です。
スーパー等の「むし麺特売日」になれば、まとめ買いするのは常識。とくに育ち盛りの子供がいる家庭では必需品といいます。たくさん買っても「富士宮やきそば用の蒸し麺 」は冷凍庫で凍らせれば長期の保存もできるんですよ。
買いだめし頻繁に家で調理するワケですから、食べ方〜アレンジレシピはさまざま。定番のソース味以外に、パスタ風の洋風アレンジ、辛味スパイス系、こだわりのトッピング派。さらにラーメンや鍋のシメまでにこの麺で作ります。
今回は自宅で「マルモ食品」の「むし麺」を使い、カレーを使って煮込んだ汁なしラーメン? を作ってみました。(見た目はアレなんですが)イケましたよ(自画自賛)
煮込んだので当然ですが、それでもマルモのむし麺は他より水分を吸い膨らむ(伸びるとは少し違う)感じがします。富士宮やきそばを作るときにマルモのむし麺は水加減がデリケートとよく云われますが。公式ガイドブックの取材をしてた15年前はマルモのむし麺はもっと太く膨みやすく、焼そば店の店主らが口をそろえて「マルモの麺はその日の機嫌があるから焼くのが楽しいんだよ」と話してました。現在はむし麺の製造自体が経年・変化して、現在のマルモは焼きやすいと評判ですが、この辺りの移り変わりもまた記事にしたいと思います。
アレンジレシピ> やきそばの麺を煮込むと聞くと、意外に思うかもしれませんが、これがなかなか侮れないお味。本来の富士宮やきそばの調理にはコツがいるので、富士宮やきそば特有の「むし麺」を、こーいったアレンジ料理で気軽に楽しむのもオススメです。
富士宮やきそば用の「むし麺」といえば、この3社から!(2019年 令和)
▲富士宮市内に製麺所をかまえるマルモ食品(弓沢町)、叶屋(宝町)、曽我めん(上井出)。それぞれで作られる富士宮特有の「むし麺」で、富士宮やきそばが出来あがる。
▲地元スーパーの「むし麺」売り場。需要が高いため一般的な麺類と区分けするコーナー展開も多い。マルモ食品と叶屋ならほぼ置いてます。
まとめ>
● 富士宮っ子にとって「富士宮やきそばは家で食べるもの」という感覚が主。お店で食べるより「家で作る焼きそばがイチバン」という意見もつよい。各家庭でアレンジレシピあり。
● 富士宮やきそば店をスマホ検索等で探すのは、観光客など市外から訪れた場合がおおい。(地元民は家食が主。または行きつけ店、数軒を愛用)
● 富士宮やきそば特有の「むし麺」は存外アレンジレシピがイケる。この面白い日常世界は、マツコも知らない。
おまけ>
静岡のラーメン好きに評判がいい富士宮の「麺屋ブルーズ」(大宮町)。この店では叶屋が製造したラーメンの麺を使用。マニアからレベルが高い麺という反応をよく見かけます。(私個人は餃子推しなんですが、その話はまた)
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