富士宮やきそば 公式ガイドweb

富士宮やきそば公式ガイドブック(1刊2刊)をアップデート。富士宮風お好み焼き&しぐれ焼き、富士山グルメなども掲載。Fujinomiya yakisoba and beyond - Official guide. fujino38.com(フジノミヤコム).

富士宮やきそば特有の「 むし麺 」アレンジレシピ。お好みで・作って・食べる。

富士宮市内のスーパーマーケット等では、富士宮特有の「むし麺」を販売していて地元民はよく買っていく。実は、富士宮の人たちはお店でやきそばを食べるよりも、うちで作って食べることの方が断然多い。こちらこそがメインの消費です。
スーパー等の「むし麺特売日」になれば、まとめ買いするのは常識。とくに育ち盛りの子供がいる家庭では必需品といいます。たくさん買っても「富士宮やきそば用の蒸し麺 」は冷凍庫で凍らせれば長期の保存もできるんですよ。
買いだめし頻繁に家で調理するワケですから、食べ方〜アレンジレシピはさまざま。定番のソース味以外に、パスタ風の洋風アレンジ、辛味スパイス系、こだわりのトッピング派。さらにラーメンや鍋のシメまでにこの麺で作ります。


今回は自宅で「マルモ食品」の「むし麺」を使い、カレーを使って煮込んだ汁なしラーメン? を作ってみました。(見た目はアレなんですが)イケましたよ(自画自賛

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煮込んだので当然ですが、それでもマルモのむし麺は他より水分を吸い膨らむ(伸びるとは少し違う)感じがします。富士宮やきそばを作るときにマルモのむし麺は水加減がデリケートとよく云われますが。公式ガイドブックの取材をしてた15年前はマルモのむし麺はもっと太く膨みやすく、焼そば店の店主らが口をそろえて「マルモの麺はその日の機嫌があるから焼くのが楽しいんだよ」と話してました。現在はむし麺の製造自体が経年・変化して、現在のマルモは焼きやすいと評判ですが、この辺りの移り変わりもまた記事にしたいと思います。

アレンジレシピ> やきそばの麺を煮込むと聞くと、意外に思うかもしれませんが、これがなかなか侮れないお味。本来富士宮やきそばの調理にはコツがいるので、富士宮やきそば特有の「むし麺」を、こーいったアレンジ料理で気軽に楽しむのもオススメです。


富士宮やきそば用の「むし麺」といえば、この3社から!(2019年 令和)

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20年以上前から地元民に親しまれ続ける富士宮やきそばの三大製麺所(マルモ食品、叶屋、曽我めん)。
富士宮市内に製麺所をかまえるマルモ食品(弓沢町)、叶屋(宝町)、曽我めん(上井出)。それぞれで作られる富士宮特有の「むし麺」で、富士宮やきそばが出来あがる


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▲地元スーパーの「むし麺」売り場。需要が高いため一般的な麺類と区分けするコーナー展開も多い。マルモ食品叶屋ならほぼ置いてます。


まとめ>
富士宮っ子にとって富士宮やきそばは家で食べるもの」という感覚が主。お店で食べるより「家で作る焼きそばがイチバン」という意見もつよい。各家庭でアレンジレシピあり
富士宮やきそば店をスマホ検索等で探すのは、観光客など市外から訪れた場合がおおい。(地元民は家食が主。または行きつけ店、数軒を愛用)
富士宮やきそば特有の「むし麺」は存外アレンジレシピがイケる。この面白い日常世界は、マツコも知らない。


おまけ>
静岡のラーメン好きに評判がいい富士宮の「麺屋ブルーズ」(大宮町)。この店では叶屋が製造したラーメンの麺を使用。マニアからレベルが高い麺という反応をよく見かけます。(私個人は餃子推しなんですが、その話はまた)